スタッフブログ

日々の研修だより

2021/06/20

摂食嚥下リハビリテーション 摂食嚥下機能に関わる解剖を受講して

今日は岡山大学病院スペシャルニーズ歯科センターの山本先生による、摂食嚥下によるセミナーがあった。今回は解剖という視点で、講義をしていただいた。

 摂食嚥下に関連している器官は、口腔(口裂〜口峡)、咽頭(頭蓋底〜食堂入口)、喉頭(喉頭軟骨に囲まれた部位)、食堂とたくさんある。中でも私は筋のことについてすごく興味が出た。なぜならどこの筋が弱っていてどのような症状が出るのかを理解しないと、適切な治療ができないと思うからだ。摂食嚥下にはたくさんの筋肉が関係している。学生の時にしっかり習っているので、支配神経や筋肉の名前など覚えているところも多いが、臨床していると忘れていくところであると思うのでいい復習になった。

 また摂食嚥下機能の発達についてもおはなしいただいた。経口摂取発達という考え方があり、まず口の動きにより口腔機能が発達する。次に手の動きも加わり、手と口の協調運動の発達がおこる。乳児と成人では喉頭の位置が違い、乳児の方が喉頭が上にあるため、成人に比べて誤嚥しにくいという特徴がある。

 次回以降、摂食嚥下機能の発達についてお話ししていただけると思うので、しっかり復習して、臨床に活かしていきたい。

研修医:藤井 泰造