スタッフブログ

日々の研修だより

2020/04/22

院内で実施される医療安全講習会を受講して

今回は院内で実施される医療安全講習会を受講しました。
まず初めに習ったのは、BLSヘルスクアプロバイダー成人の心停止アルゴリズム2015 次改訂版を基に異常を感じたらの対応方法についてです。

1. 反応なし
   ↓大声で叫び応援を呼ぶ。119番通報。AED依頼。
2. 呼吸をみる 普段通りの呼吸。気迫確保。応援、救助隊を待つ。回復体位を考慮
   ↓
3. 呼吸なし *死戦期呼吸は心停止として扱う
4. CPR *ただちに胸骨左拍を開始する。強く(成人は少なくとも5㎝、小児は胸の厚さ1/3)速く(少なくとも100回1分)絶え間なく(中断を最小にする)◦人工呼吸ができる場合は30=2で胸部左迫に人工呼吸を加える。人工呼吸ができないか、ためらわれる場合は胸骨左迫のみを行う。
5. AED装着→6.心電図解析、電気ショックは必要か?
              必要あり↲  ↳必要なし
7.ショック1回 ショック後ただちに   8.ただちに胸骨左迫からCPRを再開
    胸骨左迫からCPRを再開

次に歯科治療における全身的偶発症について学びました。最もよくおこるのは血管迷足神経反射である。治療方法として、多くの場合は経過観察を行う。また失神がくり返し起こる場合は、薬物療法(α交感刺激薬、β遮断薬、ジソピラミドなど)3単性ストッキングをつけて脚に血流がたまるのを防止したりする。過換気症候群についても学びました。症状としては、過呼吸、呼吸困難感、頭痛意識レベルの低下、助産師様の手、全身のしびれ感などです。対応としては、軽症の場合、ゆっくりと呼吸させる。多くの場合、①紙orビニール袋で患者自身の呼吸を再呼吸させる。②一分再呼吸⇔数回空気で換気(ベンゾジアゼピン系の静注)です。

日頃から偶発症に注意しながら診療していきたい。

研修医:岸田 義弘