インプラントの基礎知識

チタン合金(ちたんごうきん)

チタンを主成分として、アルミニウム・クロム・鉄などを添加した合金。

伝達麻酔 (でんたつますい)

外科処置、手術を行う部位の、神経伝達路に局所麻酔剤を注入し、その支配下の神経全体を麻痺させる方法。
上顎は眼科下孔、下顎は下顎孔に行います。

テック

仮歯。テンポラリークラウンの略。治療途中で使用される、仮の被せ物。

デンチャー

入れ歯のこと。歯の欠損状態によって、総入れ歯(総義歯)、部分入れ歯(局部義歯)があります。 多くの場合、義歯の床(口腔の粘膜につける部分)の材料には、プラスチック(レジン)が用いられますが、チタン製のもの等、様々なタイプがあります。

動揺(どうよう)

歯がぐらぐらすること。

HAコーテッドインプラント/HAインプラント

ハイドキシアパタイト(HA)がコーティングされたインプラント。インプラント体に、骨と同成分であるHAがコーティングされているため、埋入部の骨との間にカルシウムが沈着することから、HAインプラントの骨結合は、バイオインテグレーションとも称されます。本体と表面のHAのコーティングとの信頼性が、成否のポイントとなります。

パルスオキシメーター (径皮的動脈血酸素飽和度測定器)

パルスオキシメーターとは、動脈血の酸素飽和度と心拍数を無侵襲に、リアルタイムに連続測定することができる測定器です。 通常の歯科治療の場合は、呼吸循環系合併症のある場合の、リスク管理のために使用されます。

表面麻酔 (ひょうめんますい)

局所麻酔(部分的な麻酔)の一種で、注射その他の痛みを伴う処置をする前に、処置部分の表面に麻酔を塗ることで、痛みを和らげます。

フィクスチャー

インプラントの、天然歯でいう歯根にあたる部分。インプラント体言われます。現在主流なのは、生体と親和性の高いチタンで作られたもので、純チタン製のものや、チタンの周辺にハイドロキシアパタイト(歯や骨の成分)をコーティングしたタイプが存在します。 チタンに表面加工を施した人工のインプラント体を、顎骨内に埋め込んで骨と結合させます。

ヒーリングキャップ

アバットメント頭部の保護、食片圧入の防止、歯肉の形成の目的で、一時的に使用されるもの。

副鼻腔

副鼻腔とは、一般的に鼻の穴の奥に位置し、上顎洞(じょうがくどう)、前頭洞(ぜんとうどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、篩骨洞(しこつどう)からなる。どれも鼻腔とは小さな孔を通してつながっていて、上顎洞は眼球の下あたり、前頭洞は眼の上、篩骨洞は両目の間、蝶形骨洞は眼の奥にあります。それぞれ左右一対で、人によって形や大きさに個人差があります。

ブリッジ

架橋義歯。欠損した部分とその隣の歯に、金属冠をかぶせたり、二本以上の土台に技工物をもたせたブリッジをかぶせて、補う方法です。

フロス

歯と歯の隙間の手入れに用いる、糸状の歯の清掃用具。主にナイロン製のものが流通しています。

補綴 (ほてつ)

歯の欠けた部分を金属や歯科材料などで補い、機能を修復すること。

補綴物 (ほてつぶつ)

歯の欠けた部分を補うもの。入れ歯、詰め物、かぶせ物等のこと。

天然歯(てんねんし)

天然歯とは、人工歯に対して天然の歯のことをいいます。

2回法(にかいほう)

2回法とは、インプラント治療の際にかかる外科処置(オペ)の回数が、2回必要な方法のことです。埋入オペの後、埋め込まれた本体の上部を歯肉で完全に覆い、骨と結合するのを待ちます。骨と結合したのちにインプラント体と上部構造と連結しますが、その際に、フィクスチャーの頭部を露出する必要が生じます。歯肉を切開し、頭部を出すための2回目のオペが必要となります。

ハイドロキシアパタイトコーテッドインプラント/ハイドロキシアパタイトインプラント

ハイドロキシアパタイトコーテッドインプラント(ハイドロキシアパタイトインプラント)とは、ハイドキシアパタイト(HA)がコーティングされたフィクスチャー(インプラント体)で、フィクスチャー(インプラント体)に骨と同成分であるハイドロキシアパタイトがコーティングされているため、埋入部の骨との間にカルシウムが沈着することから、ハイドロキシアパタイトインプラントの骨結合は、バイオインテグレーションとも称されます。本体と表面のハイドロキシアパタイトのコーティングとの信頼性が、成否のポイントとなります。

ヒーリングアバットメント(ひーりんぐあばっとめんと)

ヒーリングアバットメントとは、インプラント埋入オペ後、埋入部の頭部の保護、食片圧入の防止、歯肉の形成の目的で一時的に使用されるパーツです。

チタン(ちたん)

チタンとは、銀灰色の鋼に似た固体金属で、軽くて強度があり、耐食性も強いだけでなく、人体との親和性が高く、アレルギーにならない、骨と結合するなどの特徴を持っています。 歯科ではインプラント体や義歯の材料等に使用されます。